そこらの住人

雑多に軽率に生きている記録

邪念が多い私

 

「わかった、お前は邪念が多いんだな」

4日間に渡るホール実習の中で、講師に言われたことばだ。かなりマジ(本当)(本気)の相談をした後の一言目。

 

ー頭と心の断捨離をした方がいい、見るもの得るものの選別をした方がいい、目標が決まれば自ずと絞られていくからー

 

その日からグルグル悩み、ホール実習の後、実習中に発売になったSixTONESのTrackONE-IMPACT-を鑑賞し、ゆずのオンラインツアーに参加し、ミスチルのアルバムを予約し、次に買う本を数冊見定め、風景写真を撮るために少し遠出をし、美術館に行くために箱根へ行った。NEW ERAのプレミア公開にあわせて21時に家に着くように帰った。

 

邪念って、なんだろう。

よこしまな思い。考え。

心の迷いから来る雑念。

 

自分、雑念だらけで草。

 

そんなある日。ふまパラ2017こと「風 is I?」を見ていたら、急に走馬灯が始まった。

 

思えば、夢ばかりの子どもだった。

アナウンサーにも、宇宙飛行士にも、バレーボール選手にもなりたかった。

今だって、一軒家も車もバイクも持ちたいし、建築士にもなりたいし、テレビマンにもなりたいし、新幹線の運転手にもなりたいし、ライブを作る人にもなりたい。

あんたはなんでも興味を持てるのが良い所、と親にも言われていた。

このステイホーム期間だけで買って読んだ学術書(?)の分野は、宇宙・美術史・地政学・解剖・人類史・世界史・哲学・宗教・方言・日本語だった。これから買おうとしているのは、建築と経済。便宜上ジャニオタを名乗っているが、心のふるさとはゆずとミスチルトイズファクトリー)である。でも、洋楽も聞く。他にもいろいろ。なんでも見る。なんでも聞く。

ライブに行っても、そのアーティストやアイドルのファンである自分と、冷静にライブの構成や演出を見ている自分がいた。心の底から、100%が楽しみきれていない自分が、ずっとずっと嫌いだった。嫌だった。

 

教養のある人になれ、と言われて育った。

何かに興味を持つたびに、深まり広がる世界が好きだった。

 

、、、ダメなのかな。

なおさないといけないのかな。

 

そんな走馬灯のおかげで、気づいた。

 

邪念を養分に生きてるじゃん。

私の長所、邪念やん。

 

邪念でもって生きてやろう。

それを前提に生きてやろう。

 

ー頭と心の断捨離をした方がいい、見るもの得るものの選別をした方がいい、目標が決まれば自ずと絞られていくからー

リフレインする講師のことば。

 

なるほど、こういうことか。